手形というものをご存じでしょうか?
売り先から、「〇〇月〇〇日にいくら払います」と記載された紙のことです
支払う場合でも手形が使われています。
価値を持つので有価証券に分類されています。
さて、この手形は、郵便局員から、簡易書留などで直接手渡しされるものなので、
いかんせん、紛失リスクが伴います。
実は、勤めている会社でも、過去に手形を紛失しそうになりました。
いつもは財務部員が郵便局から直接受け取るところを、たまたまそばを通りがかった人が代わりに受け取り、あとで経理に渡そうと机に置いたままにしてしまい、手形が放置されていました。
なかなか到着予定の手形が来なかったので、調べると、放置の手形を見つけてびっくり!受け取った人は、手形が入っているとは思わなかったそうです・
なので経理マンからすれば、手形の紛失がないよう神経を配っています。
さて、ここからは、元銀行員の方から聞いた、実際に紛失した話。
女性Aさんは、とある銀行の経理課で手形の受け取りと処理を担当していました。
ある日、1枚の手形を受け取り、いつも通り保管、・・したはずでした。
が退社前に手形のチェックをするとその手形がない!
銀行では、手形がないと社員総出で探すそうです。
退社も一部を除いてストップして、ごみ箱に間違って捨ててないか、ポケットやらどこかに入ってないか、とにかく全員で調べます。
長い間探していましたが、一向に見つかりません。
とうとうAさんは泣き出してしまいました。
となりの席のBさんは、Aさんの机をくまなく探しました。
そうすると、とうとう手形が見つかりました。
どこにあったと思いますか?
Aさんの机とBさん机の間には、1,2ミリほどの隙間があり、
そこに手形がスポッと入ってしまっていたそうです。
嘘のような本当の話です。
まあ、今後は手形廃止となり、電子債権といって、手形の代わりとなる、紙のない証券にとって代わりますので、そのようなことはなくなると思いますが、
大手の銀行でも、そんなミスがあるんだなあと、その時はしみじみと感じたものです
ではまた!