2026年度中に手形が廃止されます
こんにちは!
今年もあと1か月ほどになりました。
本当にあっという間ですね。
今年は経理にとって、インボイス制度というビックイベントがありました。
実は、もう少し先ですが、もう一つ大きなイベントがあります。
2026年度中に、手形が廃止となります。
↓参考 三井住友銀行
手形・小切手の電子化 : 三井住友銀行 (smbc.co.jp)
手形と言えば、昭和の時代から長らく与信取引として使われてていた支払い手段です。
この明治時代から続く商習慣にひとつのピリオドがつくことに。
これからは、手形に変わる新たな支払い手段「電子債権」がメインになります。
すでに私の会社の取引先も大多数はでんさいに切り替え済みです。
電子債権は、通称「でんさい」と呼ばれています。
電話で他社の経理マンと話すときもだいたい「でんさい」で呼び合ってますね・;
このでんさい、手形に変わる決済手段として、多くの企業が手形⇒でんさい払いに切り替える流れになっています。私の会社も手形払いをでんさいに切り替えてつつあります。手形を受け取ると、印紙を貼ったり、領収書を作ったり、色々と実務が手間なんです;
でんさいは簡単に言えば「現物のない手形」です。
メリットは主に下記の通り
【メリット】
①収入印紙を貼る必要がない
⇒手形は有価証券なので、手形には収入印紙を額面金額に応じて貼る必要があります。でんさいには収入印紙を貼る必要がないので、資金面でメリットがあります
例えば、額面1000万の手形には、2000円の収入印紙を貼る必要があるんですよ。印紙も切らさないように管理しないといけないし、経理マンからしたらメリットしかありません
②領収書の発行が不要
⇒手形は、受け取ったら、領収書を発行します。この領収書にも印紙を貼り、場合により、書留代相当の切手をクリップでつけて返送しなければなりませんでした。でんさいはこれも不要になります。
③郵送料(書留)がかからない
⇒手形は紛失リスクがあるため、履歴と保証のある、簡易書留が一般的に使用されます。書留は原則ポストに入れるのではなく、郵便局の窓口に持ち込みます。
さらに郵送料は434円もします(最近値上げしました)
ペーパーレスのでんさいなら郵送自体ないので、手間もかかりません
④紛失コストがなくなる
手形は、無くさないよう金庫に保管して、支払期日前に銀行に呈示します。
現金化するための人的コスト、時間コストの削減に貢献します。
⑤手形同様、期日前現金化や、裏書が可能
手形は、1枚そのものを裏書しますが、
でんさいは、「例えば半額だけ裏書する」といったように、手形よりも柔軟な資金化対応が可能です。
以前よりか、余分な処理をする必要もありませんし。
余談ですが、「手形の集金」というのが習慣として残っています。
手形を郵送してもらうのではなく、
手形を会社まで出向いて直接回収するというもの。
15年前に入社当時は、5件ほどありましたが、
今も1,2社ほど残ってます。
これもIT時代には、非効率極まりないものでしょうね。
時代の流れを感じずにはいられない動きです。
では!
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