節約にオススメの本紹介 「投資の大原則」
こんにちは!
フィナンシャルプランナーとして、
「将来に向けて投資に関心があるけど、具体的にどう始めればいいかわからない」という初心者の方に、私がお勧めできる入門書をひとつ紹介します。
↓「投資の大原則」という本です。バートン・マルキールと、チャーリズ・エリスが著者。
バートン・マルキールは、プリンストン大学の名誉教授であり、ベストセラー「ウォール街のランダムウォーカー」の著者です。大統領経済諮問委員会委員も務め、アメリカの経済の中枢での仕事経験豊かな人物です。
チャーリズ・エリスはイエール大学で上級運用理論を教えており、これまたベストセラー「敗者のゲーム」を始め、著書多数出しています。イエール大学の資産運用も担当しており実務家でもあります。
そう聞くと、パッと見、小難しくて難しいそうな本かなと思いそうですが、
「だれでも理解できるように分かりやすく投資を説明する」を目的に作られており、
これが実に分かりやすいです。
この本の5つのポイントは、下記のようになります。↓
①若いうちから貯蓄を初めて、定期的に続けること
⇒支出を減らすこと。毎日4ドルのカフェラテを飲んでいるなら、普通の珈琲に変えよう。つつましく暮らし、ローンを使わないこと。節約をゲームととらえ、貯蓄できたならば、将来の人生の選択肢が広がる。そしてそれは若ければ若いほどいい!
②会社の福利厚生や国の制度を活用すること。貯蓄をさらに増やし、税制上の優遇措置
を活用しよう
⇒福利厚生や家賃補助、奨励金制度を利用しよう。年末調整で税控除できる個人年金や保険などもがあれば活用しよう。もらえるお金と同じぐらいに、納税額を減らせる優遇策も大事だ。
③市場全体に投資する、コストの低いインデックスファンドを選ぶこと。
⇒なるべく全世界型で、ノーロード型(手数料が発生しない)ものを選ぼう。積み立てNISAを利用しよう。時間をかけて分散投資することで、リスクを抑えることができる
④自分に合った資産配分を維持するため年1回見直すこと
定期的にチェックして、一度決めた分散比率へ戻すこと。
⑤自分の決めた投資方法を守り、市場の値上がりや値下がりは気にかけない。
長期投資を心がけること
長期投資することで、市場変動のリスクを抑えることができる。
これが投資家の大家2名による投資の大原則です。
シンプルですが、節約が大事なのは、厚切りジェイソンや、パックンも言ってますが本当に言いえて妙ですね。
得るお金というのは、なかなか自分では変えることができませんが、
減るお金は、節約次第で、なんとでもできますから。
インデックスファンド、私も積み立てNISAで運用しています。
このほかにも投資信託を幾つかしていますが、このコロナで、他の投資信託は大赤字。
ですが、全世界投資型のインデックスファンドはずっとプラスをキープしています。
コロナ禍でも、一度もマイナスになったことはありませんでした。
福利厚生で言えば、私は個人年金を前金で30年間分を前納しています。
前納することで、運用利率が少し良くなるのと、個人年金の最大8万円分を、毎年税控除できるので、毎年1万円弱ほど節税になっています。節税できて、年金も蓄えられるので非常にお勧めです。(ただし、私が契約した当時と比べ、利率は幾分下がりましたが・)
今日、紀伊国屋書店にいったところ、まだ新書で販売していました。
良い本というのは、長く改版されて、本屋に並ぶものです。
ぜひ見てみてください。
では!
与信情報「あなたの会社の信用具合は?」
経理部・・というか財務部の仕事になるのですが、
「与信管理」というのがあります。
私も長年与信管理を担当しており、、リーマンショックや、コロナを通して
企業の浮き沈みを何度も見てきました。
長年取引していた会社がつぶれそうな兆候を示すと、
取引額を減らしたり、取引条件を早期回収できるように変えたり、
はたまた、債権に保険をかけたりします。
お客さんと取引するに当たって、お客さんを信用して取引することを「与信」と言います。(信用を与える⇒与信)
与信取引しますが、もし倒産してしまうと、当然貸し倒れが発生してしまいます。
もらえるお金が入らないことで、資金繰りに支障をきたし、支払遅延や倒産に繋がってしまうので、大切な仕事と言えるでしょう。
具体的な仕事ですが、取引を始めるに当たって、民間調査会社からレポートを購入して、最終的にその会社と「いくらまで取引してもOKか?」を決定します。
情報をお金で買って、倒産を防いでるわけです。守りの仕事ですね。
大手の調査会社は、
②東京商工リサーチ が有名です。
①帝国データバンクは、1900年創業の老舗であり、私が見る限りでは、国内企業に対してしっかりと情報量のあるレポートを作成しているイメージです。
②東京商工リサーチは、1994年に世界最大手の信用調査会社ダンアンドブラッドストリート(D&B)と提携していて、海外企業に強みがあります。海外企業の情報を取得する際は、だいたい東京商工リサーチを使ってましたね。
レポート以外にもや取引先からの小話から出る何気ないうわさも立派な与信情報です。
うわさゆえ、決して断定はできませんが、
「火のない所に煙は立たぬ」という格言もあるように、何かしらウワサの裏には、元となる原因があるわけです。
例えば・・・・
・ノンバンクへの融資を打診 ⇒メインバンクからの融資が断られた?
・社長と直接電話がつながりにくい ⇒資金集めに奔走している?
・財務部長が退職 ⇒企業の将来が危ういのを知って、先抜けした?
・エース級の営業や重役の退職退任 ⇒人材流出や、求心力低下の恐れ
などなど。まだまだありますが、また別の機会に詳しく・
最後に、こういった与信情報は、何も企業の取引だけに利用するだけではなく、
実は就職活動にも使えるんじゃないかと思います。
お子さんが「この会社に就職したいけど大丈夫かな?」と質問されたときに、
その企業を調べることで、本当に安定した会社かを第三者から評価してもらえますから
。
ではまた!
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倒産通知をFAXで見たときの経理マンの反応
「倒産通知ってどのように通知が来るの?」と知りたい人は案外多いんじゃないでしょうか?
あまり知らないかと思いますので、私が実際に経験した話をしましょう。
その前に、倒産の簡単な説明を。通知は大きく2つあります
②再建型倒産・・・民事再生・会社更生
①は、残った資産を現金に換価して配分したあと会社を無くします
②は、事業を継続しながら、再生を目指します
①②、どちらにせよ、倒産通知は経理マンからしたら見たくはないわけです。
が私は過去2回ぐらい通知を受け取りました。
1回目は、小規模な、あんこ製造会社。とある年末最終出勤日の12月29日。
16時ごろにしれっとFAXが届きました。
「民事再生手続き開始の通知」とある。「えっ?」ですよ。
こっちは、年末大掃除も終わり、そろそろ実家変えるかと思っているときに。
差出人は弁護士。私が思うに、通知が届くと、債権者から電話が来たりオフィスに直接行ったりするわけです。
そんなドタバタを避けるため、弁護士が助言して、FAXを受け取る人の少なそうな年末の夕方に流したのでしょう。
再生手続きが開始されると、倒産した会社の資産は管財人の支配下になり、勝手に倒産先に乗り込んで納品した自社の商品を持ち帰ったりできなくなります。
TELはなかなか繋がりませんでしたが、業務の女性にたまたま繋がりました。
がやはり「詳しい経緯はわからない」とのこと。無理もないことです。
従業員からすればたまったものではありません。突然倒産のことを聞かされたのかもしれませんが、女性は電話上でも気丈にふるまい、夜遅くまで電話対応されていて同情しました。
そして営業に連絡すると、可哀想ですが、翌日30日は急きょ車で倒産先に行ってました・
2件目はとある山陰にある会社。冬の寒い2月。1件目と同様にFAXで「破産通知」が来ました。これも営業が翌日に山陰に車で行って社長に事情を聴きに行きました。
営業が顔馴染みの社長に会って話すが「やっぱりもちこたえへんかった」と。
信用保証協会に債務を立て替えてもらうも、負担は大きく、事業継続を断念したとのこと。
不幸でしたが、幸いにも、別の取引先が従業員を受けれてくれ、従業員は失業せずにしんだこと。
倒産通知後は、破産財団から、「あなたの会社の債権債務を教えて」と郵便が来ますので、返信すると数か月後に債権者集会を開いて、破産の経緯、そして倒産企業の資産負債が公示されます。
数回の集会を得て、最終的に簡易配当で破産は終結。
数十万程度の損失でしたので被害はそこまでではなかったですね・
与信管理にお金をかけている分、そこまで大きな倒産はありませんが、
いつになっても、あのFAXだけはなれません;
ではまた!
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経理マンの転職事情のお話
ニュースで言っているように、
私が会社の中で見ている限り、転職市場はこれまでにないぐらい売り手市場です
政府も、雇用の流動化を促すように、リスキニングへの補助金を発表。
失業後の雇用保険支給を、待機時間を待たずに支給する案も出てきましたね。
我が社でも、コロナ禍の間に、まるで連鎖するように、若い人たちが続々とやめていきました。それも20代が多い。
辞めていった人の仕事を、残った人が埋めてさらに人員は必要になります。
仕事が回らなくなって、「もうしんどくなったので、やめます」とやめた子が最近いました・・;
東京へ転勤を命じられたけど、彼女もできたし行きたくないから退職して無事転職できた子もいたなあ・・元気でやってるかな?
売り手市場の為、新入社員で採用をかけてもなかなか集まらない、
そんな人員不足の状態が長くなると、また人が辞めちゃう・
って悪循環を防ぐためか、最近は中途入社が多くなりました。
皆さんの会社も、結構同じ状況ではないでしょうか?
さて、本題の経理マンの転職事情を、エージェント会社の方からお話を聞く機会がありました。
結果的には、「経理の転職は多い」そうです。
理由としては、更なるスキルアップを求めたり、より良い待遇を目指すためが多い。
経理は、どの会社でも絶対に必要な部署であり、昨今のインボイス制度への対応やDX化で実務として動いた経験上、需要は幅広くあるかなと思います。
その中で特に重宝されるのが下の3つ
① 英語のスキル
② 専門性を評価できる資格 (簿記やUSCPAなど)
③ 上場の経験有無
が重宝されているそうです。
①の英語に関してはTOEICがベストです。TOEICは昇進の必須条件として規定している先が多いです。(例)管理職への昇進は650点以上が必須など。逆に英検はお堅い古い会社が今も評価している。TOEICは日本式だと批判されてましたが、企業からの評価は高いんです。転職する際の経歴欄にTOEICの点数欄がだいたいあることからも分かりますね。
②は、簿記は経理に限らず営業でも評価されますね。2級でも十分です
③の上場経験は、これからグローバルにかつ大規模に事業拡大を望む企業が欲しがる人材だそうです。まあ相当高いランクの人に限られるので別格ですが・
いかがでしたでしょうか?
色々とまた経理のお話をしていきますね
ではまた!
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手形を紛失してしまった経理マンの話
手形というものをご存じでしょうか?
売り先から、「〇〇月〇〇日にいくら払います」と記載された紙のことです
支払う場合でも手形が使われています。
価値を持つので有価証券に分類されています。
さて、この手形は、郵便局員から、簡易書留などで直接手渡しされるものなので、
いかんせん、紛失リスクが伴います。
実は、勤めている会社でも、過去に手形を紛失しそうになりました。
いつもは財務部員が郵便局から直接受け取るところを、たまたまそばを通りがかった人が代わりに受け取り、あとで経理に渡そうと机に置いたままにしてしまい、手形が放置されていました。
なかなか到着予定の手形が来なかったので、調べると、放置の手形を見つけてびっくり!受け取った人は、手形が入っているとは思わなかったそうです・
なので経理マンからすれば、手形の紛失がないよう神経を配っています。
さて、ここからは、元銀行員の方から聞いた、実際に紛失した話。
女性Aさんは、とある銀行の経理課で手形の受け取りと処理を担当していました。
ある日、1枚の手形を受け取り、いつも通り保管、・・したはずでした。
が退社前に手形のチェックをするとその手形がない!
銀行では、手形がないと社員総出で探すそうです。
退社も一部を除いてストップして、ごみ箱に間違って捨ててないか、ポケットやらどこかに入ってないか、とにかく全員で調べます。
長い間探していましたが、一向に見つかりません。
とうとうAさんは泣き出してしまいました。
となりの席のBさんは、Aさんの机をくまなく探しました。
そうすると、とうとう手形が見つかりました。
どこにあったと思いますか?
Aさんの机とBさん机の間には、1,2ミリほどの隙間があり、
そこに手形がスポッと入ってしまっていたそうです。
嘘のような本当の話です。
まあ、今後は手形廃止となり、電子債権といって、手形の代わりとなる、紙のない証券にとって代わりますので、そのようなことはなくなると思いますが、
大手の銀行でも、そんなミスがあるんだなあと、その時はしみじみと感じたものです
ではまた!
経理という仕事について
「経理って何やっているだろう?」・・・そんな疑問を持っている人は多いだろう。
経理が存在しない会社などないだろう。
それは、企業がお金を増やしてく回していく以上必要不可欠な部署だからだ。
会社の血液と呼ばれる「お金」を扱う部署である以上、経理担当者を慎重に選ぶのが普通である。
悲しいことだが、時折ニュースで「経理担当者が会社資金を私的流用」、「ベテランの経理部長が会社資金を横領してギャンブル代として使っていた」などが出てくる。
経理はこのような事件が起きやすい部署だ。
「ベテラン」「その道一筋」「社長から信頼されていおり管理は一任されていた」など、聞こえはいいが、その人しか知らないことなどは、不正の温床となる。
このような事情から、「経理部長が退職」という情報は与信不安として危険な兆候だ。
なぜかというと、経理部長は、企業の成績、今後の成長、資金繰りを把握しているので、
倒産が現実味を帯びてくると、倒産前に退職することが多いからだ。
風の噂だろうが、取引先からの何気ない話・・このような情報を銀行はしっかりとみている。
インボイス制度のトラブル その① (領収書にインボイス登録番号がなかった事例)
10月にインボイス制度がスタートした。早速トラブルがあったので紹介しよう。
ある日、飲食代の領収書を添付した精算書が財務部に届いた。
「どれ、インボイス制度に対応しているかな?」と領収書を見ると、
【インボイス番号】がなかった。
飲食店名を見ると親会社は東証プライム上場の誰もが知っている有名飲食チェーンだから、インボイス番号していないわけないだろうと思い、
企業名で検索すると、インボイス番号はちゃんと登録されてあった。
では、レジのシステム改修遅れか?と思い、飲食店にTELすると、
「うちはインボイス番号に登録してますし、10月からちゃんとレジもインボイス対応に変えてますよ」とのこと。
領収書をよく見ると、飲食した注文の明細書がなかったので
もしかしたら、そっちにインボイス番号が記載されているのでは?と思い、
営業に明細も出してもらったが、そっちにも番号はなかった。
結局、先方と何度かTELでやり取りしたあげく、
最後に先方からこんな一言があった。
「インボイス番号は領収書の一番下に表記されるようにしましたが、
一番下が、もしかして見切れてますかね・?」
・・・確かに、レジから出てくるレシートの切れ目は、やけに文字ぎりぎりに切れている。そこに違和感はあった。
結果として、レジの店員が、インボイス番号がある最後の行までレジが印刷される前にピッと切って、客に渡してしまったのが原因だった。
店員の不手際もあるが、今後は、インボイス番号がないと税額控除できない以上、
こんなトラブルが多々出てくるだろう。
飲食店側としても、客とのトラブルを防ぐため、
①店員にレシートを最後まで出すように教育する。
②インボイス制度のことを店員に教える
③インボイス番号は、なるべく領収書の一番下ではなく、店名の下など、端に印刷しないように変えること
をオススメする。
しかし、これからますます前途多難が待ち受けているのを予感させる出来事であった。